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高GABA(ギャバ)トマトW

商品詳細

届出番号 J793
商品名 高GABA(ギャバ)トマトW
会社名 カゴメアグリフレッシュ株式会社 他製品
ウェブサイト http://www.kagome.co.jp/hinshitsu/functional-claims/
表示しようとする機能性 ストレス・緊張の緩和;疲労感を軽減;血圧のサポート
本品にはGABAが含まれ、GABAを11.46mg/日摂取すると血圧が高めの方の血圧を下げる機能が、GABAを28mg/日摂取すると仕事や勉強による一時的で心理的なストレスを低減する機能が報告されています。本品2~4個(可食部162g)を食べると機能性が報告されている一日当たりの血圧低下の機能性関与成分の100%、心理的ストレスの機能性関与成分の量の50%を摂取できます。
想定する主な対象者 健康な成人(血圧が高めの方、仕事や勉強により感じるストレスが気になる方)
機能性関与成分名 GABA
  • GABA
  • 1日あたりの含有量 14mg
    摂取目安量 1日2~4個(可食部162g)を目安にお召し上がりください。(血圧が高めの方の血圧を下げる機能性関与成分の100%、仕事や勉強による一時的で心理的なストレスを低減する機能性関与成分の50%が摂取できます。)
    摂取方法 1日2~4個(可食部162g)を目安にお召し上がりください。(一日摂取目安量と共に表示)
    摂取をする上での注意事項 多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進できるものではありません。降圧剤等の医薬品を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。
    届出日 2024/11/12
    販売開始予定日 2025/05/01
    販売状況 販売休止中
    食品分類 野菜
    生鮮食品【トマト】
    安全性の評価方法 喫食実績の評価
    機能性の評価方法 機能性関与成分に関する研究レビュー
    確認を行った事業者団体等の名称
    消費者庁(届け出詳細内容)
    変更履歴

    撤回日
    届出撤回の事由

    届出者の評価

    安全性

    トマトは、海外においては16世紀頃から一般的に食されているとの記載が古文書にあり、また18世紀になるとレシピに様々なトマト料理が記載されるようになった。さらに、ヨーロッパではトマトは18世紀中頃になって食用となったこと、日本においては食用としての栽培は明治初年以降であり、広く消費されるようになったのは20世紀中頃からということが知られている。いずれにしてもトマトは海外では数百年、国内においても100年を超える食経験があるものと考えられる。
    トマトは世界各国で生産され消費されている。国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると、2022年の世界のトマト生産量は約18,624万トンであり、野菜の中で最も生産量が多い。農林水産省の野菜生産出荷統計では、令和4年の国内でのトマトの収穫量は70万7,900トン、出荷量は64万5,300トンとなっている。
    また総務省の統計では、2023年の一世帯当たりの年間消費量は10.58 kgで、量の多寡はあるもののトマトはすべての都道府県で消費されている。
    以上のように、トマトは様々な地域であらゆる世代・性別の方々に食されているが、安全性を懸念するような報告はないことから、トマトは十分な喫食実績を有し、その安全性に問題は無いと判断する。他方、GABA は血圧低下作用を示すため、降圧作用を有する医薬品との併用により低血圧を起こす可能性が考えられる。実際にGABA を含む食品とこれらの医薬品や食品との併用で低血圧等の相互作用を示したとの報告はないが、上述した相互作用を示す可能性は否定できないため、商品に「降圧剤等の医薬品を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。」という注意喚起を記載する。

    機能性

    (1)「GABA」の血圧低下作用に関する科学的根拠
    【標題】
     「高GABA(ギャバ)トマトW」に含まれる機能性関与成分γ-アミノ酪酸 (GABA) の経口摂取による血圧低下作用に関するメタアナリシスを含むシステマティックレビュー (更新版)
    【目的】
     「疾病に罹患していない者を対象とし、GABAを含む被験物の経口摂取が、GABAを含まない被験物の経口摂取もしくは何も介入を行わない場合と比較して、収縮期血圧 (SBP) および拡張期血圧 (DBP) の低下作用を示すか?」というリサーチクエスチョンを、メタアナリシス(MA)を含むシステマティックレビュー(SR)によって検証することを目的としました。
    【背景】
     2016年に実施したMA を含むSRにより、12.3 mg/日のGABAを12 週間摂取することで、血圧が高めの方(正常高値血圧者)や軽症者(I度高血圧者)に対し血圧低下作用が期待できることを示されました。一方、前回のSRの実施から既に7年以上が経過していることや、SRの報告にあたってのガイドラインであるPRISMA声明が更新されたことから、前回のSRを更新することとしました。
    【レビュー対象とした研究の特性】
     GABAの摂取が、血圧を低下させる作用を示すか検証した研究を、国内外のデータベースを使用して検索しました。対象者は疾病に罹患していない健康な成人としました。血圧に関しては、血圧が正常の方(正常血圧者)、正常高値血圧者に加えて、I度高血圧者も対象としました(*)。このような方に対して、GABAを含む食品の摂取が、GABAを含まない食品の摂取と比較して、SBPおよびDBPの低下作用を示すかを検証した研究を対象としました。文献を網羅的に集めた結果、10研究が条件を満たしていたため、この10研究をレビューの対象としました。
    【主な結果】
     レビュー対象とした10研究の結果を統合したMAを行ったところ、正常血圧者の血圧には影響を与えず、正常高値血圧者、I度高血圧者に対し血圧低下作用を示すことが明らかとなりました。また、10研究のGABA摂取量および摂取期間より、11.46 mg/日のGABAを12週間摂取することで、血圧低下作用が期待できると考えられました。
    【科学的根拠の質】
     レビュー対象とした10研究のエビデンスの確実性は「高」~「中」であり、GABAの経口摂取による血圧低下作用には一定の科学的根拠があると考えられました。しかし、今回の採用研究の中には、GABAのみの効果をヒトで検証した例はなかったため、他の成分が効果に影響している可能性や、吸収代謝に影響を与える成分の有無などを完全に解明することは困難でした。これは食品の研究の限界と考えられます。

    (*)正常血圧者はSBPが130 mmHg未満かつDBPが85 mmHg未満の方、正常高値血圧者はSBPが130~139 mmHg又はDBPが85~89 mmHgの方、I度高血圧者はSBPが140~159 mmHg又はDBPが90~99 mmHgの方のことです。

    (2)「GABA」の心理的ストレスの低減作用に関する科学的根拠
    【標題】
    「高GABA(ギャバ)トマトW」に含まれる機能性関与成分γ-アミノ酪酸 (GABA) の経口摂取による心理的ストレス低減作用に関するシステマティック・レビュー (更新版)
    【目的】
    「疾病に罹患していない者を対象とし、GABAを含む被験物の経口摂取が、GABAを含まない被験物の経口摂取もしくは何も介入を行わない場合と比較して、一時的な心理的ストレス低減作用を示すか?」というリサーチクエスチョンを、システマティック・レビュー (SR) によって検証することを目的としました。
    【背景】
     2017年に実施したSRにより、28 mgのGABAの摂取により一時的な心理的ストレス低減作用が期待できることを示されました。一方、前回のSRの実施から既に6年以上が経過していることや、SRの報告にあたってのガイドラインであるPRISMA声明が更新されたことから、前回のSRを更新することとしました。
    【レビュー対象とした研究の特性】
    GABAの摂取が、心理的なストレス低減作用を示すか検証した研究を、国内外のデータベースを使用して検索しました。対象者は疾病に罹患していない方(未成年者、妊産婦及び授乳婦を除く)としました。このような方に対して、GABAの摂取がGABAを摂取しなかった場合と比較して、心理的ストレスの指標に影響をあたえているかどうかを検証しました。文献を網羅的に集めた結果、6研究 (7試験) が条件を満たしていたため、これらをレビューの対象としました。
    【主な結果】
     調査によって6研究 (7試験) が抽出されました。それらはストレスマーカーの測定タイミングに違いがあったことから、定性的な評価を行いました。その結果、GABAの摂取は、計算などの負荷によって生じた一時的なストレスに対し、評価が可能であった7つのアウトカムのうち、5つの客観的指標(脳波(α波)、心拍変動、唾液中コルチゾール、唾液中のクロモグラニンA、唾液中IgA)を有意に改善させました。一方で、2つの主観的指標(POMS、VAS)においては、POMS(活気)やVAS(疲労感)に対して有意な改善効果が見られましたが、その他の項目においては有意な改善は見られませんでした。またそれらの効果は、GABA28 mg以上の摂取で効果が期待できると考えられました。以上の結果より、Totality of evidenceの観点から28 mg以上のGABAの摂取は計算などの負荷により生じた一時的で心理的なストレスを低減する作用があると結論づけました。
    【科学的根拠の質】
     概ね信頼できる研究を用いて解析したため、全体を通してのバイアスリスクは中程度でした。GABAの心理的ストレスの低減作用に関する情報には一貫性があると考えました。ただしそれぞれの研究での被験者数が多くないことや、一部の採用研究では、発酵などによって生成したGABAを用いており、他の成分が効果に影響している可能性を完全に解明することは困難でした。これは食品の研究の限界と考えられます。

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