1.認知機能の維持に関する機能性
【標題】
最終製品「記憶メンテ」に含有する機能性関与成分タキシフォリンによる認知機能の維持に関する研究レビュー
【目的】
本研究レビューは、健康な中高年の男女を対象としプラセボ若しくは無介入と比較し、機能性関与成分であるタキシフォリンを含む食品を摂取し、認知機能を維持する機能について合理的に検証することを目的として実施した。
【背景】
ポリフェノールの1つタキシフォリン(ジヒドロケルセチン)はタマネギ、リンゴ、ピーナッツ等の様々な植物に含まれている。特に、東・極東シベリアに自生するカラマツの一種であるダフリアカラマツ(Larix gmelinii (Rupr.) Rupr.)に非常に多く含まれていることが知られ様々な機能を有する。タキシフォリンには認知機能に関する論文が有るものの健康な中高年の男女に対する研究レビューが存在しなかった。そこでタキシフォリンを摂取することにより健康な中高年の男女が認知機能を維持するか検証するために研究レビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
適格基準を設定しPubMed及び医中誌WEBによって文献検索を実施し、健康な中高年の男女を対象としたヒト試験論文を調査した。その結果、適格基準に合致したRCTで研究された採用論文1報を抽出した。その採用論文を用いて研究レビューを実施した。
【主な結果】
採用論文1報において、物忘れを自覚しているもしくは指摘されたこのとある健康な中高年の男女が対照群と比較し、1日あたりの摂取目安量97.2mgのタキシフォリンを摂取することで健康な中高年の加齢に伴う認知機能の一部である視覚記憶力(図形等を認識し記憶し、それを後から呼び起こす力)の維持することが示された。
【科学的根拠の質】
採用論文1報は日本人を対象とした論文であるため、日本人における妥当性は問題ないことを確認した。Totality of evidenceの観点から総合的に判断し、得られた認知機能の一部である視覚記憶の維持することは適切であると判断した。ただし、採用論文が1報であり症例も少ないことから、本研究レビューの限界であると判断し、今後さらなる研究が必要であるところである。
2.疲労感の機能性に関する機能性
【標題】
最終製品「記憶メンテ」に含有する機能性関与成分タキシフォリンによる疲労感の機能性に関するシステマティックレビュー
【目的】
本研究レビューは、健常な成人男女を対象としプラセボ若しくは無介入と比較し、機能性関与成分であるタキシフォリンを含む食品を摂取し、疲労感を改善する機能について合理的に検証することを目的として実施した。
【背景】
日常生活や労働によって疲労を感じる日本人が多いといわれる。タキシフォリン(ジヒドロケルセチン)はタマネギ、リンゴ等の植物からカラマツ木部等にも含まれるポリフェノールの1つであり、様々な機能を有する。タキシフォリンは疲労感について研究がなされているが研究レビューは実施されていない。このことから、タキシフォリンを摂取することにより、健常な成人男女の疲労感を軽減するか検証するために研究レビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
適格基準を設定しPubMed及び医中誌WEBによって文献検索を実施し、健常な成人男女の人試験を対象とした論文を調査した。その結果、適格基準に合致したRCTで研究された採用論文2報を抽出した。その採用論文を用いて研究レビューを実施した。
【主な結果】
採用論文2報において、健常な成人女性がプラセボ食品の摂取と比較し、1日あたりの摂取目安量108mgのタキシフォリンを摂取することで繰り返し作業による一時的な疲労感を軽減することに役立つ機能が有ることが示された。
【科学的根拠の質】
採用論文2報は日本人を対象とした論文であるため、日本人における妥当性は問題ないことを確認した。男女間での層別解析を実施しているため症例減少バイアスがあるものの、Totality of evidenceの観点から総合的に判断し、得られた疲労感について結果から機能性を表示することは適切であると判断した。ただし、採用論文が2報であり症例も少ないことから、本研究レビューの限界であると判断し、今後さらなる研究が必要であるところである。 |