【標題】
「GABA(ギャバ)リコピントマト」に含有する機能性関与成分GABAによる血圧降下に関する研究レビュー
【目的】
当該製品を販売するにあたり、GABAの血圧降下作用に関して科学的な根拠があるのか「健康な成人(正常高値血圧者を含む)または軽症高血圧者がGABAを含む食品を摂取すると血圧が下がるか」について文献を調査しました。
【背景】
GABAは自然界に広く分布するアミノ酸の一種であり、一般に脊椎動物等における抑制性の神経伝達物質として広く知られています。経口摂取した場合の機能として自律神経系に作用することで血圧降下作用を示すことが報告されています。しかし、GABAのこれらの効果を総合的に調べ効果の有無を判断した研究はなかったため、今回調査しました。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本語の文献(1975年以降に書かれたもの)と英語の文献(1971年以降に書かれたもの)を調査しました。検索の際には健康な成人(正常高血圧者を含む)および軽症高血圧者を対象とした試験を実施している文献を探しました。調査の結果、15件の文献がヒットしました。
【主な結果】
血圧降下作用について文献を調査した結果、GABAを12.3mg以上摂取すると被験者の収縮期血圧(SBP)及び拡張期血圧(DBP)が降下することが明らかとなりました。また、正常高値血圧者、正常血圧者のみを対象とした結果においてもSBP及びDBPが低下しますが、正常血圧者のみを対象とした結果においてはSBP及びDBPは降下しないことが明らかとなりました。よって、GABAは血圧が高めの方の血圧を下げる機能がありますが、正常血圧者の血圧は下げないと考えられます。
【科学的根拠の質】
GABAの血圧降下作用を確認した文献は、15件中11件がRCT、4件が非RCTでした。バイアス・リスクはや非一貫性については中程度でしたが、直接性、不精確、その他バイアスは低く、総じて研究の妥当性・信頼性は中程度から高程度と考えられました。
よって、「GABA(ギャバ)リコピントマト」はGABAを70mg以上含有しているため、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が期待できます。
【標題】
「GABA(ギャバ)リコピントマト」に含有する機能性関与成分GABAによる精神的ストレス軽減に関するシステマティックレビュー
【目的】
当該製品を販売するにあたり、GABAの摂取が精神的ストレスを軽減する効果があるかを評価するため、文献を調査しました。
【背景】
GABAは抑制性の神経伝達物質として広く知られており、末梢神経節においてGABAB受容体を活性化し、カテコールアミンの一つであるノルアドレナリンの放出を抑制することで交感神経系を抑制状態にするといった報告や、経口摂取することで交感神経の抑制あるいは副交感神経の亢進が観察されたという報告がある。しかし、これを網羅的に解析したレビューはなかったため、今回調査しました。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本語の文献(1975年以降に書かれたもの)と英語の文献(1971年以降に書かれたもの)を調査しました。検索の際には健康な成人を対象とした試験を実施している文献を探しました。調査の結果、6件の文献がヒットしました。
【主な結果】
精神的ストレス軽減作用について調査した文献では、交感神経活動活性度(LF/HF)や脳波(α波、β波)、唾液中クロモグラニンA濃度、唾液中コルチゾール濃度、唾液中IgA濃度による評価を行っており、GABAを1日当たり28~100 mg摂取することで、精神的ストレスが軽減されることが明らかとなりました。よって、GABAの摂取は一時的な精神的ストレスを軽減させると考えられます。
【科学的根拠の質】
GABAの精神的ストレス軽減作用を確認した文献は、6件中6件がRCTでした。バイアス・リスクや非直接性、不精確、非一貫性、その他バイアスは中程度であり、研究の妥当性・信頼性は中程度と考えられました。
よって、「GABA(ギャバ)リコピントマト」はGABAを70mg以上含有しているため、一時的な精神的ストレスを軽減する機能が期待できます。
【標題】
「GABA(ギャバ)リコピントマト」に含有する機能性関与成分リコピンによる肌のダメージ(紅斑)の抑制効果に関するシステマティックレビュー」
【目的】
当該製品を販売するにあたり、リコピンの紫外線から肌を保護するのを助ける機能作用に関して科学的な根拠があるのか「健常者がリコピンを摂取すると紫外線により生じる紅斑が軽減される(紫外線刺激から肌を保護するのを助ける)効果が認められるか」について調査しました。
【背景】
リコピンはトマトに多く含まれる赤色のカロテノイド色素で強力な抗酸化物質であり、一重項酸素消去能が強いことが報告されている。そしてその強い抗酸化作用からLDLコレステロールを低下させる作用などさまざまな機能性が研究されており注目されている色素の一つです。
一方、近年紫外線による有害性が問題視されており、環境省より刊行されている「紫外線環境保健マニュアル」では長期的な健康への悪影響予防のために、紫外線の浴びすぎを防止することの重要性が指摘されている。紫外線の有害性については紫外線照射により、皮膚の細胞内に大量の活性酸素が発生し細胞がダメージを受けることで皮膚の炎症反応が生じることが原因の一つであるといわれています。衣服や日焼け止めを塗る事が推奨されていますが、また一方でリコピンを含む抗酸化剤が、紫外線刺激によって生じた一重項酸素を消去し細胞を保護する上で主要な役割を果たす可能性が示唆されています。 我々は紫外線から肌を保護する成分の科学的評価、また訴求をする商品の開発を目的とし、健常な成人がリコピンを経口摂取すると、リコピンを摂取しなかった場合と比較して紫外線刺激から肌を守るのを助ける効果があるかについて、研究レビューを実施しました。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本語の文献(1975年以降に書かれたもの)と英語の文献(1971年以降に書かれたもの)を調査しました。検索の際には健康な成人を対象とした試験を実施している文献を探しました。調査の結果、4件の文献がヒットしました。
【主な結果】
健常者(紫外線によって肌が赤くなりやすい健常成人)がリコピンを8mg以上摂取することで紫外線により生じる紅斑を軽減する作用を示すことが明らかになった。
【科学的根拠の質】
リコピンの紫外線から肌を守るのを助ける作用(紫外線による紅斑の発生の抑制を評価した)文献のうち、選択基準を満たし、かつ除外基準に抵触していない文献は4報ありすべてRCTでした。バイアス・リスクや非一貫性については中程度でしたが、直接性、不精確、その他バイアスは低く、総じて研究の妥当性・信頼性は中程度と考えられました。
よって、「GABA(ギャバ)リコピントマト」はリコピンを16mg以上含有しているため、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能が期待できます。 |