[標題]
機能性関与成分γ-オリザノールによる血中中性脂肪低下に関するシステマティックレビュー
[目的]
本システマティックレビューは、健康成人が、γ-オリザノールを摂取することによって、血中中性脂肪が低下する機能についてシステマティックレビューを行った。
[背景]
日本人の食生活が、第二次世界大戦後以降、高塩分・高炭水化物・低動物性たんぱく質という旧来の食事パターンから、動物性たんぱく質や脂質の摂取量増加等、大きな変化を遂げたことは、感染症や脳出血などの減少に寄与した。しかし、現代生活においては、生活習慣上の健康問題の増加が深刻な問題となってきており、これらの発症に栄養・食生活の関連が認められるものも多い。
エネルギーの摂取過剰が続くと人は肥満になる。肥満は各種疾病のリスクファクターであり、肥満の予防が疾病発症の予防につながるといえる。γ-オリザノールは、米糠の脂質に含有されるフェルラ酸とステロールとが縮合したエステル類の総称を指す。米糠に特有の成分であり、コレステロールの吸収を抑える作用などが報告されている。
[研究レビュー対象とした研究の特性]
本研究レビューでは、PubMed、The Cochrane Library、医中誌Web、J-DreamIIIの4つの電子データベースを使用し、γ-オリザノールを摂取させ血中中性脂肪の変化について調査したランダム化比較試験(RCT)及び準RCT、非RCTなどを2022年8月10日に収集した。その結果、1報の文献が採用された。最終的に1報の文献を評価した。
[主な結果]
採用された1報の文献から、健常人において、γオリザノール22.3 mgの摂取が血中中性脂肪を低下させる機能に対して示唆的な科学的根拠があると評価した。
[科学的根拠の質]
採用論文が 1 件のみであることから出版バイアス・リスクを完全に否定できないことが挙げられるが、評価した論文のバイアス・リスクは低いと判断した。システマティックレビューの結果、γ-オリザノールを摂取した場合に血中中性脂肪を低下させる作用を有することに関して肯定的な科学的根拠があると判断した。
[標題]
γ-オリザノールによる血中総コレステロール低下に関するシステマティックレビュー
[目的]
本システマティックレビューは、健康成人が、γ-オリザノールを摂取することによって、血中総コレステロールが低下する機能についてシステマティックレビューを行った。
[背景]
日本人の食生活が、第二次世界大戦後以降、高塩分・高炭水化物・低動物性たんぱく質という旧来の食事パターンから、動物性たんぱく質や脂質の摂取量増加等、大きな変化を遂げたことは、感染症や脳出血などの減少に寄与した。しかし、現代生活においては、生活習慣上の健康問題の増加が深刻な問題となってきており、これらには栄養・食生活の関連が認められるものも多い。
生活習慣病の一つである脂質異常症は 脂質異常症は動脈硬化の主なリスク要因であることが示さている。γ-オリザノールは、米糠の脂質に含有されるフェルラ酸とステロールとが縮合したエステル類の総称を指す。米糠に特有の成分であり、コレステロールの吸収を抑える作用などが報告されている。
[研究レビュー対象とした研究の特性]
本研究レビューでは、PubMed、The Cochrane Library、医中誌Web、J-DreamIIIの4つの電子データベースを使用し、γ-オリザノールを摂取させ血中中性脂肪の変化について調査したランダム化比較試験(RCT)及び準RCT、非RCTなどを2022年8月10日に収集した。その結果、1報の文献が採用された。最終的に1報の文献を評価した。
[主な結果]
採用された1報の文献から、健常人において、γオリザノール22.3mgの摂取が血中の総コレステロールを低下させる機能に対して示唆的な科学的根拠があると評価した。
[科学的根拠の質]
採用論文が 1 件のみであることから出版バイアス・リスクを完全に否定できないことが挙げられるが、評価した論文のバイアス・リスクは低いと判断した。システマティックレビューの結果、γ-オリザノールを摂取した場合に血中総コレステロールを低下させる作用を有することに関して肯定的な科学的根拠があると判断した。 |