<ルテイン>
【標題】「サイクルミー アップル&ルイボスティテイスト」に含有する機能性関与成分ルテインのコントラスト感度改善に関する研究レビュー
【目的】本研究レビューは、当該食品に含まれる機能性関与成分ルテインのヒト試験におけるコントラスト感度について網羅的な文献検索を行い、求める機能性表示に対する合理的根拠を集めることを目的とした。
【背景】ルテインの摂取は、目の健康を維持するために重要な役割を果たすことが報告されている。ルテインの個々の研究は多数実施されている一方で、ルテイン6 mgの摂取によるコントラスト感度への影響を総合的に評価した報告が十分にない。
【レビュー対象とした研究の特性】2023年10月11日までの期間を設定し、文献検索を行い、ヒトにおけるランダム化比較試験(RCT)タイプかつコントラスト感度について評価を行っている試験を選択した。又、適格基準は求める機能性表示に対する合理的根拠となりうる研究論文を採択し、ルテイン以外の交絡因子となりうる成分が含まれない研究論文を採択した。その結果、最終スクリーニングにおいて1報の論文を採択した。当該論文はコンピューター使用時間が1日平均10時間以上の健常者37名(22~30歳、中国人)を対象に、プラセボ群以外にルテイン6 mg摂取群およびルテイン12 mg摂取群を設け、各グループ内でのコントラスト感度の変化を調べたものである。
【主な結果】最終的に採択した1報の論文を検証したところ、1日あたりルテイン6 mgを継続的に摂取することは、視覚機能の一つであるコントラスト感度を改善するのに有効であることが確認された。
【科学的根拠の質】採択した論文は1報と少ないが、専門家による査読を通過した質の高い報告である。また、研究対象者が中国人を対象とした研究であるが、同じ東アジア人種であり、経済的にも日本に近いことを考慮すると、日本人との同等性は高いと考えられる。
<GABA>
【標題】「サイクルミー アップル&ルイボスティテイスト」に含有する機能性関与成分GABAによるストレス緩和の機能性に関するシステマティックレビュー
【目的】健康な成人日本人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】GABAにはストレス緩和効果があることが一般的に知られている。GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、改めてGABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】2021年3月16日までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の試験の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は7報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】脳波、副交感神経活動、唾液中のクロモグラニンA及びコルチゾール、主観的疲労感の各指標によりストレス、疲労感を評価した。これらの指標は一時的な精神的ストレス、疲労感を評価するのに一般的に用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果として、28~100 mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、精神的負荷による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。
【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は28~100 mgのGABAを摂取しており、この量以下の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。 |