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オルニチン アクティブダブル

商品詳細

届出番号 H2
商品名 オルニチン アクティブダブル
会社名 キリンホールディングス株式会社 他製品
ウェブサイト https://kirin-kyowahakko-bio.kirin.co.jp/
表示しようとする機能性 睡眠の質の向上;免疫機能の維持
本品にはL-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして)が含まれます。L-オルニチン一塩酸塩は、体内の水分に溶けてL-オルニチンとなり、 L-オルニチンは起床時の主観的な睡眠感を評価する一部の指標(長く眠った感覚)を改善し、より良い気分の目覚めをサポートする機能が報告されています。 本品には、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が含まれます。プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。
想定する主な対象者 健康な成人男女
機能性関与成分名 L-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして) プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)
  • オルニチン
  • 乳酸菌
  • 1日あたりの含有量 L-オルニチン一塩酸塩1,021mg(L-オルニチンとして800㎎) プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)1,000億個
    摂取目安量 6粒
    摂取方法 1日6粒を目安に、水などと一緒にお召し上がりください。
    摂取をする上での注意事項 ・多量摂取によって、より健康が増進するものではありません。 ・開封後はチャックをしっかりと閉め、早めにお召し上がりください。 ・乳幼児の手の届かないところに保管してください。 ・原材料の特性によって色の違いや斑点が出る場合がありますが、品質には問題ありません。
    届出日 2022/04/08
    販売開始予定日 2022/08/31
    販売状況 販売中
    食品分類 栄養補助食品
    加工食品(サプリメント形状)【オルニチン・乳酸菌含有食品】
    安全性の評価方法 既存情報による安全性試験結果
    機能性の評価方法 機能性関与成分に関する研究レビュー
    確認を行った事業者団体等の名称 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
    消費者庁(届け出詳細内容)
    変更履歴

    R5.2.7:様式1、様式(Ⅰ)、様式(Ⅱ)、様式(Ⅲ)、様式(Ⅴ)、様式(Ⅶ)の変更

    撤回日
    届出撤回の事由

    届出者の評価

    安全性

    当該製品にはL-オルニチン一塩酸塩1021mg(L-オルニチンとして800mg)とプラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)1000億個が含まれる。当該製品は2つの機能性関与成分を含む商品であるが類似製品の販売実績はない。そこで、各機能性関与成分の食経験の評価および安全性試験の評価を行った。
    1.食経験の評価/L-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして)を当該製品と同等量含む製品「オルニチン(商品名)」が2004年より販売されているが重大な健康被害の報告はない。さらにL-オルニチンはシジミなど身近な食品にも含まれていることから、十分な食経験があると判断した。プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)を同等量(1000億個)含む複数の類似食品が、2013年から日本全国で販売され、継続して販売されている。これら類似食品で重大な健康被害は報告されていない。
    2.安全性試験の評価/L-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして)ではヒトを対象に、L-オルニチン一塩酸塩を3.0g(L-オルニチンとして2.4g)/日を3ヶ月間摂取させる試験で安全性が確認されている。プラズマ 乳酸菌(L. lactis strain Plasma)ではヒトを対象に、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)を1000億個/日を3ヶ月間摂取させる試験、およびプラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)を1000億個/日の3倍量または5倍量を4週間摂取させる試験で安全性が確認されている。以上よりプラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)は安全性試験の観点から問題はないと判断した。
    3.医薬品との相互作用の評価/L-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして)については各種データベース調査の結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)についても同様に、医薬品相互作用に関する報告はなかった。また2成分同士の相互作用に関する情報はなかった。

    機能性

    1.L-オルニチン一塩酸塩
    ①標題:
    「オルニチン アクティブダブル」に含有するL-オルニチンの睡眠に関する機能について

    ②目的:
    本研究レビューは健常な成人男女を対象としプラセボ摂取と比較してL-オルニチンの摂取による睡眠の質の向上効果を明らかにすることを目的とした。

    ③背景:
    L-オルニチンがヒトの睡眠へどのような効果をもたらすかを検討した報告が複数あるものの、それら研究をまとめた研究レビューはないため本レビューにて検証した。

    ④レビュー対象とした研究の特性:
    4つのデータベースを用いて2021年(検索時点)にそれぞれに掲載されている全ての文献を対象に検索を実施した結果、適格基準に合致した採用論文は1報であった。L-オルニチンとL-オルニチンを含まない食品を2つのグループを設けて摂取させて効果を比較する試験方法で臨床研究が実施されており、対象者は健常な成人男女であった。利益相反はなかった。

    ⑤主な結果:
    採用論文は主観的指標を用いて評価されており1日当たり392 mgのL-オルニチン摂取によって睡眠の質の向上効果が示されていた。具体的なアウトカムとしてはOSA睡眠調査票MA版の「入眠と睡眠維持」、「睡眠時間」、AISに関してプラセボ摂取群と比較してL-オルニチン摂取群に有意な睡眠の質の向上効果が確認された。なお、本レビューは塩形態を問わずL-オルニチンを対象としたが、採用文献の試験食はL-オルニチンとして本品と同様のL-オルニチン一塩酸塩を用いていた。これをヒトが摂取した場合、体内の水分に溶けてL-オルニチンとして働くことから、機能性関与成分を「L-オルニチン一塩酸塩(L-オルニチンとして)」とした上で、本品には本レビューの結果が適用されると判断した。

    ⑥科学的根拠の質:
    採用論文はL-オルニチンの摂取による主観的な睡眠感に対する有効性を示した。採用論文は30歳~60歳の健常な日本人勤労者を対象者としており、外挿性に問題はない。また、当該製品のL-オルニチンの一日摂取目安量は研究レビューの結果に従い設定しており、同様のアウトカムを得られることが期待される。 本レビューは日本語と英語の論文のみが対象であることから網羅性および出版バイアスの可能性は否定できない。また採用論文が1報のみであるため不精確性は低いと評価せざるを得ないことから、さらなる研究が行われることが望まれる。以上のような研究の限界はあるものの、採用論文が科学的根拠の質が高いランダム化比較試験であること、さらに評価条件が適格基準に該当しなかったため除外した国内の複数の文献において、限定的ながら本レビューを支持する結果が報告されていることをあわせて考えると、本レビューの結果が後発の研究によって大きく変更される可能性は低く、当該製品の機能性に関する科学的根拠の質は十分であると判断した。

    2.プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)
    ①標題
    「オルニチン アクティブダブル」に含まれるプラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)の健康な人の免疫機能の維持に関する評価

    ②目的
    L. lactis strain Plasmaを健康な方が摂取することによって、L. lactis strain Plasmaを摂取しない場合と比較して免疫機能が維持されるかを明らかにする。

    ③背景
    L. lactis strain Plasmaは、酸乳から分離されたチーズやヨーグルトの発酵に使われる乳酸菌の一種で、免疫調節に重要なプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化することが見いだされている。pDCは健康維持に重要な役割を担っている免疫細胞と考えられているため、L. lactis strain Plasmaの摂取によってpDCの活性を高めることは、免疫機能の適切な維持さらには日常生活での体調管理に役立つと期待される。
    これまでに、L. lactis strain PlasmaによるpDCの活性化は、細胞を用いた試験管内での評価や、モデル動物を用いた研究により明らかになっている。また、ヒトを対象としたL. lactis strain Plasmaを摂取する試験も実施されており、血液中のpDCを活性化することに加え、健康維持に効果があるといった結果が報告されている。しかし、L. lactis strain Plasmaの摂取による効果について明確ではなかったため、「免疫機能の維持」に着目して、網羅的に文献調査を行うことでL. lactis strain Plasmaの有効性を評価した。

    ④レビュー対象とした研究の特性
    文献の検索は、5つのデータベースを用いて、2022年5月16日に、公表された和文と英文論文を対象に実施した。その結果、調査対象となる文献が7報得られた。7報のうち、pDCへの作用について報告した文献は6報、体調に関する全身の自覚症状について報告した文献は7報、体調に関する特定の部位の自覚症状について報告した文献は6報あった。いずれの文献も研究の質に問題はなく、調査対象として採用できるものであった。利益相反については適切に記載されていた。

    ⑤主な結果
    調査対象の文献7報は全て、L. lactis strain Plasmaを1日あたり1000億個摂取していた。pDCへの作用について報告した文献6報のうち3報でpDC活性化を示す指標が対照群と比較して有意に高値であった。体調に関する全身の自覚症状について報告した文献7報のうち5報で全身の自覚症状(全身倦怠感、寒気、熱っぽさ、総合的な臨床症状、体調、疲労または吐き気)のいずれかが対照群と比較してより軽度に維持されていた。体調に関する特定の部位の自覚症状について報告した文献6報全てで特定の部位の自覚症状(くしゃみ、鼻汁、鼻閉、のどの痛み、せき、頭痛、関節痛、筋肉痛、目の奥の痛みまたは下痢)のいずれかが対照群と比較してより軽度に維持されていた。

    ⑥科学的根拠の質
    調査対象の文献7報は、いずれも研究の質が高く、各項目に関して一定の根拠が認められた。これらを総合的に判断し、L. lactis strain Plasmaの免疫機能の維持効果について示唆的な根拠があると判断した。調査対象の文献が7報と十分に多いとは言えないことが本調査の限界であり、更なる臨床研究が望まれる。

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