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イヌリンハニー

商品詳細

届出番号 H1411
商品名 イヌリンハニー
会社名 株式会社MY HONEY 他製品
ウェブサイト https://www.myhoneyjapan.com/
表示しようとする機能性 血糖値の上昇を抑える
本品にはイヌリンが含まれます。イヌリンは食後の血糖値の上昇を緩やかにすることが報告されています。
想定する主な対象者 血糖値が高めの健常者で(食後の)血糖値上昇が気になる方
機能性関与成分名 イヌリン
  • イヌリン
  • 1日あたりの含有量 4.0g
    摂取目安量 20g
    摂取方法 1日当たり20gを目安にお召し上がりください。(一日当たりの摂取目安量と共に記載)
    摂取をする上での注意事項 原材料表示をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。万一体質に合わない場合は摂取をお控えください。 摂取目安量を守って、お召し上がりください。 1歳未満のお子様には与えないでください。
    届出日 2023/03/31
    販売開始予定日 2023/07/20
    販売状況 販売中
    食品分類 調味料
    加工食品(その他)【はちみつ加工品シロップ】
    安全性の評価方法 既存情報による食経験の評価
    機能性の評価方法 機能性関与成分に関する研究レビュー
    確認を行った事業者団体等の名称
    消費者庁(届け出詳細内容)
    変更履歴

    (2023/6/6)
    別紙様式(Ⅵ)表示見本の変更
    (2023/8/28)
    別紙様式(Ⅵ)表示見本の変更(追加)
    (2024/8/6)
    様式(Ⅰ)の変更
    様式(Ⅱ)及び別紙様式(Ⅱ)-1の変更
    別紙様式(Ⅴ)-4の変更
    別紙様式(Ⅵ)表示見本の変更(追加)

    撤回日
    届出撤回の事由

    届出者の評価

    安全性

    本届出食品は、イヌリンとはちみつを原材料とする加工食品であり、 一日摂取目安量当たり機能性関与成分であるイヌリンを4.0g含む。本品を2023年以降に販売開始し、2024年5月時点で約18,000本販売しているが、これまでに健康被害の報告はない。

    イヌリンに関する商品が、米国医薬品食品局(FDA)にGenerally Recognized as Safe (GRAS)として登録されており、安全性について「イヌリンに対するヒトの安全性は、歴史的、現代的な食事や、短期・長期摂取による臨床試験で評価されてきた。健康な成人が1日40グラムまでのイヌリンを定期的に摂取しても、1日複数回に分けて摂取した場合、重篤な有害事象はないようである。許容摂取量は安全性の臨床試験(フラクトオリゴ糖の臨床データを含む)から得られた情報に基づき、体重60kgの成人に換算して一日最大40gの摂取は安全で忍容性が高いことが示されている」と評価されている(GRN No. 118)。

    上記GRAS製品については、チコリ由来のイヌリンであるが、本届出食品の機能性関与成分もチコリ由来のイヌリンであり、既存情報で使用されたイヌリンと本品に含有するイヌリンの同等性に問題はないと考える。以上より、本届出食品の機能性関与成分であるイヌリンの安全性に問題はないと評価した。

    医薬品との相互作用について、2次情報、1次情報の調査結果より、イヌリンの相互作用に関する報告はない。なお、イヌリンにはカルシウム、マグネシウム等の吸収促進作用が報告されているが、過剰摂取に至る可能性が極めて低いことからも、機能性表示食品を販売することは適切であると判断した。

    機能性

    (ア)標題
    イヌリンによる食後血糖値上昇を緩やかにする作用に関する定性的研究レビュー
    (イ)目的
    「イヌリンを含む食品を疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が経口摂取することにより、食後血糖値の上昇を緩やかにするか」を検証するため研究レビューを実施する。
    (ウ)背景
    イヌリンは、自然界では、チコリやゴボウ、玉葱等に多く含まれている水溶性食物繊維の一種、果糖の重合体(フルクタン)の一種である。デンプンと異なりヒトの消化器では分解不能で大腸の腸内細菌叢によってはじめて代謝されるため、栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維として扱われる。血糖に直接的に作用することはないが、食後の血糖濃度上昇を抑制することに加え、腸内細菌による代謝産物がインスリン感受性を向上させることにより、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調節することが報告されている。
    イヌリンの単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用については多数論文化されているが、健常者のみを対象としたイヌリンの当該効果に関する研究レビューの報告はまだ少ない。
    (エ)レビュー対象とした研究の特性
    「医中誌」「JDreamIII」「PubMed」「The Cochrane Library」を用いて論文検索を行った。対象(P)が疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)、または空腹時血糖値または 75 g OGTTが境界型の者、または食後血糖値が高めの者、介入(I)がイヌリンの経口摂取(食品形態は問わない)、アウトカム(O)が食後血糖値の上昇を緩やかにするかとし、臨床試験文献を収集し、イヌリンの単回経口摂取は食後血糖値の上昇を緩やかにするかを検討した。
    (オ)主な結果
    557報の文献から選択・除外基準により文献の選抜を行った結果、最終的に最終製品を用いた 7 報の文献を採用した。この文献は、5 報が外国で行われた試験、2 報が日本で行われた試験であった。
    本研究レビューの結果、評価した 7 報中 5 報で、境界型を含む疾病に罹患していない健常な成人がイヌリンを摂取(イヌリンとして 0.75 ~ 21.6 g/日)することにより、食後血糖値の上昇の有意な抑制が認められた。
    イヌリンの単回経口摂取による食後血糖値上昇抑制作用の作用機序については、直接的な作用として、イヌリンには小腸におけるグルコースの吸収を抑制する作用のあることが報告されている。また、間接的な作用として、大腸においてイヌリンはビフィズス菌などの腸内細菌叢に利用され、代謝産物として短鎖脂肪酸などの有機酸を産生することが報告されている。さらに、短鎖脂肪酸は腸管上皮細胞に発現する L 細胞に作用し、GLP-1 の分泌を促進することで、すい臓β細胞からのインスリンの分泌を促進する結果、食後に上昇する血糖の臓器への取り込みが促進され、血糖値の上昇が抑制されたものと考えられる。
    (カ)科学的根拠の質
    今回の採用論文の中には二重盲検についての記述が無いものが存在したことから、バイアスリスクが上昇していることは否定できない。また、メタアナリシスを行っていないため、出版バイアスについて定量的に評価することはできていない。しかしながら、評価した論文 7 報のうち 5 報が肯定的であり、バイアスリスクや非直接性などにリスクが高いもの(-2)がないことから、エビデンスの強さを A 「効果の推定値に確信がある」とした。
    イヌリンは、直接および代謝産物を介した間接的な作用によって食後血糖値の上昇を抑制したものと考えられる。本研究レビューにより、当該製品の表示しようとする機能性である「イヌリンには食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果のあることが報告されています。」には十分な科学的根拠があると示すことができたと考える。

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