安全性 |
当該製品「メダリスト500mL用」にはクエン酸が1袋15gあたり3,525mg含まれ、2,700㎎以上含まれます。株式会社アリストでは粉末清涼飲料(顆粒タイプ)の「メダリスト500mL用15g、1L用28gを1999年5月より販売し、2020年5月までの21年間に3,200万袋以上(メダリスト500mL用15g換算)のクエン酸を主とする粉末清涼飲料を発売販売してきました。メダリスト500mL用15gにはクエン酸が3,525mg、またメダリスト1L用28gにはクエン酸が6,580mg含まれており、メダリスト500mL用15gは500mLlの水に溶かし、メダリスト1L用28gは1,000mLの水に溶かして、ほとんどがその日のうちに飲まれています。
このように、クエン酸をそれぞれの製品で、1999年から2020年までの21年間、全国各地で販売し、子供から老人まで、男女を問わず飲まれてきた実績があります。その間にメダリストのクエン酸摂取による重大な健康被害は報告されていません。
柑橘類の中でも特にレモンやライムには多くのクエン酸が含まれており、梅干しにも多量に含有されています。レモン6.08%、ライム6.9%、梅3.3%とクエン酸が含まれています。冬時期によく食べられる温州ミカンにも、9.6g/Lのクエン酸が含まれている。また、クエン酸は我々人体の細胞のミトコンドリア内のTCAサイクル(クエン酸サイクル)において中間的な役割を演じている。
体内では代謝物として普通にみられる物質です。
また、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報の素材情報データベースの「クエン酸」の安全性の<一般>及び総合評価の安全性の項に、「α-ヒドロキシ酸(クエン酸、リンゴ酸を含めた物質の総称)として、副作用はほとんど知られていないが、まれに下痢、吐き気などの胃腸の不調を訴える人がいる。」と判断されている。医薬品などの総合相互作用に関しては「調べた文献の中では見当たらない」と判断されている。
以上の結果から、当該製品の喫食実績の販売実績が有り、安全性の問題もなく、医薬品との相互作用もないと考えられることから、当該製品の安全性は高いと判断した。 |
機能性 |
『クエン酸の疲労軽減効果』
【標題】「メダリスト500mL用」に含有する機能性関与成分「クエン酸」による抗疲労作用の機能性に関する研究レビュー
【目的】健常な成人がクエン酸を継続摂取することにより、プラセボ摂取群と比較して、「運動および日常生活」による疲労に抗疲労作用があるかを検証する。
【背景】平成11年に厚生省疲労調査研究班が実施した疫学調査において、我が国で疲労感を自覚している人の割合は就労人口の約60%(4.720万人)である。その半数(2,960万人)が半年以上続く慢性的な疲労(6か月以上の蓄積した疲労)に悩んでいることが示されている。このことにより、現代の複雑な社会や日常生活について行けず、疲労が現代社会に蔓延っていることを裏付けています。
こうした中、科学的エビデンスに基づき、実際に効果のある抗疲労食品が開発されることは重要である。そこで古来より、我が国では梅干しが疲労回復をさせる効果があるとか、またラグビーなど、過激なスポーツ選手の間ではスポーツの後にレモンを食することによって疲労を軽減せしめると言われていることに着目してきた。梅には3.3%のクエン酸が、レモンには6.08%のクエン酸がそれぞれ含まれています。また、クエン酸はTCAサイクルで利用される重要な物質である。エネルギー不足が原因の時はクエン酸が疲労を減少させることは大いにあり得る。そこで、クエン酸の疲労軽減効果についての論文を検索し、研究レビューを行うこととした。
【研究レビュー対象とした研究の特性】論文の検索日①:2016年9月6日(英文PubMed)対象期間:1946~2016年、論文の検索日②:2016年8月30日(邦文J-DreamⅢ)対象期間:1981~2016年
健常な成人を対象に、クエン酸を含有する食品の経口摂取群とプラセボ群とを比較して「運動および日常生活」による疲労を軽減するかを検証した論文を検索した。
【主な結果】
採用した文献3報はともにRCTで、疲労をVAS値で評価していた。3報のうち2報は疲労感の軽減効果が認められ、残り1報は疲労感の軽減傾向が認められ、全体的に効果的な結果内容であった。
【科学的根拠の質】「盲検性バイアス」に関して、採用論文3報ともにRCTであり、低いとした。ただし、選択、症例減少バイアスの可能性については否定できない。
3論文とも日本人を対象とした論文なので非直接性は問題なく、また、不精確性、非一貫性の評価により、科学的根拠の質は高いと評価されます。 |